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龍封珠 第1話(2)

2005.08.13 Saturday

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    10年以上前に書いたオリジナルSSの第1話…その2です。


    と…不意に背後から声をかけてくる奴がいる!!
    僕が振り返るとそこには汚らしいマントを付け、黒く長い髪をした背の高い男が腕を組んで立っていた。
     
    「おい、小僧…なかなか良い物を持っているじゃないか…」
     
    そいつは、そう言って、ゆっくりと僕が首から下げている小さな水晶玉を指さした。バサバサと顔にかかった前髪のせいでその表情はよく分からないけど、そいつが僕の事をにらみつけているのは間違いなかった。
     
    「なっ…何の用ですか!?」
     
    僕は水晶玉をギュッと握りしめながら、そいつの事をにらみ返してやった。すると突然そいつは、まるでつぶやくように煎った。
     
    「龍封珠だ…」
     
    それは僕の知らない言葉だった。
    第一、僕はこの水晶玉について、お父さんが死んだ時にお金と共に残してくれた形見だという事以外知らなかった。
     
    「なんだ…知らないのか!? 光に透かしてみろよ、封印の印が見えるだろう!!」
     
    黒髪の男は、今度は先程とうって変わって、妙に親しげに話しかけてきた。
    僕はちょっと面食らってしまって、そいつの言う通りに、そっと手を拓いてその水晶玉を光に透かしてみた。
     
    「ほら、見えるだろ!!それが龍を封じ込めた封印だ。」
     
    確かに水晶の奥に逆三角形の様な模様が見えた。その模様はどこから見ても形の変わらない不思議な物だった。
     
    「龍を封じ込めた封印…!?」
     
    僕が思わずそうつぶやくと、そいつは軽くうなずいて、こう言った。
     
    「そうだ!!それは龍の姿とその大いなる力を封じ込めた封印… だからその玉を龍封珠と呼ぶのさ…」
     
    黒髪の男は、その玉を無くさないように大事にしろよ…と言って去って行った。
    もちろん僕だって、お父さんの形見を粗末に扱うつもりなんて最初からある分けないけどね…(ところで、あの人は何だったろう…??)
     
    とにかく、今日も用心棒は見付からず僕は宿屋に帰る事にした。
     
    【続く】




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